#84 茶のしずく石けんによる小麦アレルギー
2004年3月に発売された「茶のしずく石けん」はテレビ広告や口コミなどで主に女性の間でヒットし、昨年末までに4660万個が販売された。茶のしずく石けんで洗顔していた女性がある時から洗顔時に顔に蕁麻疹のようなものが出現したり、鼻汁やくしゃみやまぶたがむくむようになり、うどんやパンを食べると顔がむくんだり、時には呼吸困難も出現するようになった。石けんを中止し、小麦含有食品を中止したら症状が出現しなくなった。原因は湿潤剤として加えられていた加水分解小麦によりいつのまにか小麦アレルギーになり、小麦食品を食べると蕁麻疹やアナフィラキシーショックを引き起こす体質になってしまっていたことであった。以前から小麦をいつも扱っているパン屋の小麦アレルギーやそば屋さんのソバアレルギーは職業病として存在しています。これらのことが示唆することは、アトピー性皮膚炎の児が気管支喘息になる確率が高いと言われているように、皮膚のバリアーが傷ついた場所から取り込まれた物質が体の中でアレルギーの原因になるということです。皮膚だけでなく、腸の表面が下痢や腸炎でただれているときにも同様なことが起こるので注意が必要です。皮膚はゴシゴシとこすらないで、泡状にして手を使って表面の汚れを軽く落とす程度にして下さい。皮膚のバリアーを傷つけないことが、アトピー性皮膚炎やアレルギーの発症を防ぎ、しいては気管支喘息になることを予防することにもつながるのです。衛生状態の良い地域、文明国家にアレルギー疾患が多い原因の1つが清潔意識が強すぎて、無意識のうちに皮膚のバリアーを傷つけていることが考えられます。
2012.01.01