茂原市の小児科です。乳児健診/育児相談/栄養相談/予防接種/小児科一般の診療。 |
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#250 ビタミン ビタミンは体内でほとんど合成出来ないために、食品から摂取する必要があります。主な働きは代謝に必要な酵素を助けたり、健康な体を維持することです。ビタミンは大きく分けて水溶性ビタミン(ビタミンB群、C)と脂溶性ビタミン(A,D,E.K)に分類されています。バランスの取れた食生活を送っていれば、ビタミンの欠乏症や過剰症が起こることは稀です。 水溶性ビタミンは過剰摂取しても体が必要とする以上のものは尿に排泄されるので安全域が広いのに比べて、脂溶性ビタミンは水に溶けにくく体の脂肪組織や肝臓に蓄積されるので、過剰に摂取すると体内に蓄積されて過剰症を引き起こすことがありますので注意が必要です。 水溶性ビタミンのビタミンB群の中のB1は糖質からエネルギーを得るために必要なビタミンで疲労回復や神経の働きを正常に保ちます。欠乏すると手足のしびれや脚気を引き起こします。豚肉やニンニクに多く含まれているビタミンです。B2は脂質をエネルギーに変えるのを助けて、きれいな肌・髪・爪を保ちます。B6は体内で働く約100種類の酵素の手助けをするビタミンでタンパク質の合成・分解を助けます。ビタミンB12は核酸の合成や葉酸と共に赤血球の合成に働きます。肉類や魚介類に多く含まれていますが、植物性の食物にはほとんど含まれていません。ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助けると共に抗酸化作用があります。 脂溶性ビタミンのビタミンAは夜間の視力の維持や皮膚や粘膜の健康維持を助けます。ビタミンDは腸管のカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助けるビタミンです。最近は免疫力を高める効果にも注目されています。ビタミンEは抗酸化作用により体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける効果があります。ビタミンKが欠乏すると血液を固める機能が低下し、あざができやすくなったり、鼻血や傷口からの出血が止まりにくくなります。 インフルエンザA型の流行が始まっています。好き嫌いなくバランスの良い食事を心がけてこの冬を乗り切りましょう。
2025.11.1
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